住宅ローン契約時に今ある借金を組み込みしてしまえるのか
住宅ローンを利用して家を購入したいが他にも借金があって返済が不安、そんな方も多いと思います。
もしその借金を住宅ローンに組み込むことができれば返済の手間も減りますしなにかと便利なのですが、組み込むなんてことが可能なのでしょうか?
住宅ローン契約時に他の借金をまとめてしまえるものなのかを考えてみましょう。
住宅ローンについて
まず住宅ローンについて考えてみましょう。
住宅ローンとは住宅ローンを購入するためのローンです。借りたお金の使い途は住宅の購入費用に限られています。
他の借金を住宅ローンに組み込む、これは住宅ローンで借りたお金を使って他の借金を返済する事になります。
つまり住宅の購入費用以外のことに使うことになってしまいます。
そのため原則として住宅ローンに他の借金を組む込むことはできません。
銀行で他の借金を組み込みたいと相談しても断られてしまうケースがほとんどでしょう。
ただし、ルールとしては今紹介した通りなのですが現実的には組み込みが可能なケースも見受けられます。
銀行によって対応が違うため一概には言えませんが一定の銀行では組み込みが可能な場合もあります。
また、住宅ローンとは別に諸費用ローンを組み、そちらで他の借金をまとめる場合もあります。
他の借金を組み込めるかどうかは銀行に相談してみないとわからないのです。
借金を組み込むべきなのか
もし組み込みが可能だった場合、組み込むべきかも考えてみましょう。
まずは住宅ローンと他の借金の利息を比較することが大切です。
組み込むというのは新たに借金をしてこれまでの借金を返済する事になります。新たな借金の方が利息が高いとかえって返済総額が増える可能性があります。
これでは組み込んだ意味があまりないので注意が必要です。
ただし、借金を1つにまとめることで返済先が1つになり借金を管理しやすくなるというメリットもあります。
複数の金融機関から借金をしていて毎月複数の返済を続けていると、どこにいくら返してそれぞれいくらの借金が残っているのか把握しにくくなります。
返済にかかる手間も含めて組み込むべきかどうかを判断しましょう。
組み込んだ方が利息的にもお得なら、返済の手間も減らせて返済負担も減らせるので一石二鳥です。
必ず組み込めるとは限りませんが他の借金がある場合はまず銀行に組み込み可能かどうかを相談するのがいいでしょう。
返済についてもしっかり考える
すでに借金を抱えている状態で住宅ローンを利用するのですから、当然借金の額は増えます。
とはいえローンを利用せずにマイホームを購入するのは難しいので仕方ありません。
しかし借金が増えれば返済できなくなるリスクも高くなります。
毎月の返済が厳しくなり、返済できなくなるという方もいるのは事実です。
住宅ローンを利用できるか、他の借金を組み込みできるかを考えることも大事なのですが、借りた後に返済できるのかはもっと大事なことです。
また、万が一返済ができなくなってしまった場合は1人で悩まずに弁護士や司法書士など専門家に相談して対策を一緒に考えてもらいましょう。
取り立てで精神的に参ってしまうことも少なくないのでなるべく早く解決策を見つけることが大切です。
弁護士や司法書士に相談すれば債務整理を中心に借金問題解決に向けたアドバイスをしてもらえます。
困った時はまず相談する、この意識を持っておくようにしましょう。