自己破産をした人やブラックの多重債務者はパスポートが作れない?
自己破産やブラックの多重債務者の人はパスポートが作れなくなるという噂があります。
海外旅行に行きたくてもパスポートがなくては海外は行けません。
過去に事故破産をしたことがある人は、心配になる場合もあります。
ここでは自己破産や多重債務をしていると、パスポートが作れないのかを調べてみました。
パスポートが作れないって本当の話なの?
一般的には多重債務の状態でも、自己破産をした後でもパスポートを作ることは可能です。
実際にパスポートを作ったことがある人なら理解していると思いますが基本的に書類の申請をするだけでパスポートの作成は可能です。
そこに借金の有無などは関係ありませんし、資産状況や個人信用情報を調べられる事もないのです。
つまり、自己破産の経験があってもスポートを作ることには問題がありません。
多重債務の状況でも、パスポートを作るのに必要な書類と費用さえ用意することができれば、後は申請するだけになります。
パスポートが作れないっていう話はどこから出てきたの?
問題なくパスポートを作ることが可能なら、多重債務者や自己破産の経験のある人はパスポートが作れない噂はなぜでしょうか?
正確なことは分かりませんが、類推するのなら自己破産をした時の条件にあるのかもしれません。
それは破産者はその申立によって裁判所の許可を得なければ、居住地を離れることができない法律があるのです。
これを言い換えると、裁判所の許可がなければ旅行などは出来ないという話です。
居住地を離れることができないのなら、当然ながら海外へ行くこともできませんので、それが翻ってパスポートの取得ができないという話につながったのかもしれません。
この法律があるからと言って、絶対に居住地を離れることが出来ないのではなく、裁判所に申立をすることで認められば大丈夫です。
基本的に破産手続きをしている時には、郵送の連絡が主になるので、その住所に届く郵便物が受けとれなければいけない状況もあると思います。
一般的に数ヶ月から半年程度の期間で居住地を変更する事も可能ですし、複雑な問題を抱えていたとしても問題が解決できれば可能です。
つまりパスポートを取得することもでき、許可を得れば海外に旅行することも一般的には可能です。
また、破産が無事に認められれば、裁判所の許可を取る必要もなくなると考えて良いでしょう。
自己破産や多重債務で海外に行けなくなる人もいる!?
自己破産や多重債務でも海外へと行くことができないケースは実は存在します。
例としては夜逃げして住所不定になってしまうケースです。
社会的な住所不定や納税・生活環境において地方自治でも把握できなくなった人は出来ません。
借金の返済ができなくなり、夜逃げをするという話は現在でも珍しくはありません。
しかし、夜逃げをした場合は住民票の変更ができなくなるので、パスポートの取得・海外への旅行はかなり難しいというか不可能に近いです。
夜逃げの場合、住民票の変更ができないのか?それは債権者は債務者を探すために常に戸籍をチェックしているからです。
つまり、夜逃げをした後で住民票の変更を行うと、それが戸籍に書かれてしまいますので、債権者に居場所がバレてしまうのです。
夜逃げや逃亡は確かに借金の返済はなくなり一見、解放するかに見えますが実際は社会的な存在からも抹殺されます。
確実に逃げきれる保証もなく、時効まで身を潜めてまともな就職ができない事を考えると素直に誰かに頼るのも一つです。