借金はなぜ雪だるま式に増えてしまうの?からくりを解明
借金が雪だるま式に増えていくと言いますが、そのからくりはどこにあるのでしょうか。
基本的に借金をする時にはどなたでも金利を確認します。
一般的な金利としては5%~18%といった表記になっているのですが、これは年利といって一年にかかる金利のことです。
つまり、10万円を10%の金利で1年間借りた時に1万円の利息がつく計算なので、雪だるま式に増えていくのが分からないという人も少なくありません。
借金が雪だるま式に増えていくのには理由がある?
借金が雪だるま式に増えていく理由の大きなものは、無計画な借入にあります。
キャッシングやカードローンでは審査に通って契約する時に、借入限度額といったものが設定されます。
この借入限度額内であれば、いくらでも借金を簡単にすることができるのです。仮に50万円の借入限度額だったとして、最初は10万円の借金だったとしてください。
この時に、最初に借入した10万円を完済しない内に、また借金を重ねてしまったとしましょう。
借金を返済する額以上に借入すると、借金は減るどころかどんどん増えていってしまいます。
ではなぜ無計画な借入をしてしまうのでしょうか?
実はそういった方に面白いくらい共通するのですが、借入枠が借金ではなく自分の貯金のように感じてしまう人が一定数いるからです。
最近では借金をすることが依存症になるという人も多く、無計画にどんどんと借金が増えてしまうのです。
気づいた時には借金の金利すら返済ができなくなってしまい、返済のために借金をする悪循環が繰り返されてしまいます。
最終的に認可を受けた金融機関では借入できなくなり、ヤミ金などの違法な業者からお金を借りると、もう雪だるま式に増えていくのをとめられません。
借金をする時の返済方法も考えよう
一般的にキャッシングやカードローンではリボ払いが採用されています。
リボ払いは一定の額の毎月返済していく方法で、そこから利息と元金の充当を行う形です。
一見すると非常に便利に思えるリボ払いなのですが、実は大きな落とし穴があります。
それは返済期間が長くなってしまうという点です。
リボ払いの場合、先に利息の充当を行い、残った分が元金の返済にあてられます。
つまり、借金の支払が始まったばかりの頃は、利息の返済にほとんどお金が使われてしまって、肝心の元金が減っていかないのです。
元金の返済が終わらなければ、借金はいつまでも支払うことになるので、この点は十分に注意しておくべきでしょう。
無計画に借金を繰り返していると、利息の支払ばかりになってしまい、いつまで経っても元金が減っていきません。最初に借りた額から完済するまでは新たに借金をせず、コツコツ返済していける人ならばまだリスクは少ないと言えます。
しかし、リボ払いそのものが返済を長期化させる方法でもあるので、なるべく利息を支払たくないのなら、随時返済も用いて短期間で返済してください。
雪だるま式の中でも最悪なのは多重債務?
雪だるま式に借金が増えていく時の最大の理由が多重債務です。
これは複数の金融機関からお金を借入している状況であり、返済のために借金をしている人がほとんどだと言えます。
貸金業法の改正によって、消費者金融では年収の3分の1までしか借入できない総量規制が作られました。
ですので、近年では多重債務でも一昔前のように際限なく増えることが減りました。
しかし、それでもヤミ金などからお金を借りてしまう人が多く、ヤミ金の場合ですと年利に換算すると1000%以上の金利をとっているところもあるのです。
仮に10万円を借りたとすると、1年後には100万円に借金が増えている計算になります。
こうした状況に陥らないためにも、借金の返済が無理だと感じたら債務整理などを利用すべきです。