借金はいくらまでなら自力で返済する事ができる?
クレジットカード会社や信販会社のキャッシング、消費者金融から受けられる融資額は、総量規制により年収の3分の1までという制限が付いています。
単純計算をすると、年収600万円の人は消費者金融から200万円までなら融資を受けられることになります。
月給だけでなく臨時収入も使って返済を進めていけば、2・3年で返し終わるかもしれません。
ですが、銀行系カードローンやクレジットカードのショッピング枠、住宅ローンなどは総量規制の対象外です。
そのため利用方法によっては、年収の3分の1を超える借金も作れてしまいます。
お金が無い時には便利なサービスと言えますが、過度な借り入れは自己破産という状況を招く恐れがあります。
融資を受ける際は、必ず返済可能額を算出してから金融機関を利用してください。
1か月にかかる生活費を計算しよう
融資を受けたら、少なくとも毎月の利息だけは返済していかなければいけません。
ということは収入から生活費を差し引いた時に、利息を支払えるだけのお金が残っていなければ、滞納という形になってしまいます。
滞納が続けば貸金業者からの連絡や通知により、家族や職場にばれます。
場合によっては、裁判所から支払い督促申立書が届きます。
その時に返済ができなければ、債務整理するしか手段はなくなります。
月々の返済可能額について
大手消費者金融の公式ホームページにアクセスすると、返済シミュレーションというコンテンツが用意してあります。
返済シミュレーション
http://cyber.promise.co.jp/Pcmain/BPB01Control
年利17.8%で100万円を借り入れ、1年間で完済するためには、毎月約9万2千円を返済しなければいけません。
同じく30万円を借り、6か月で返済し終えるには、毎月約5万3千円が必要な事がわかります。
こうした自動算出ツールを使えば、前もって返済額を調べることができます。
一人暮らしの場合
1人暮らしをしている人は、家賃がネックとなり、月の生活費が15万円かかると言われています。
手取り20万円の場合、自由に使えるお金は約5万円ということです。
しかし万が一に備えて貯金もしておくべきですので、月々の返済額は手取りの1割前後に抑えるべきです。
この場合年利17.8%で返済期間が24カ月、毎月の返済額が2万円なら、およそ40万円の借り入れが行えます。
また月々の返済額を3万円に増やすと、大手消費者金融からの借り入れ可能額は60万円となります。
実家暮らしをしている人は、家賃を含む固定費が浮きますので、手取りの2割から3割までは自力で返済が可能になります。
上と同じ条件で毎月の返済額を6万円に増額すると、約120万円まで消費者金融からは借りられる事になります。
借金を自力で返済する時の注意点
問題が起きたら家族や友人に頼ろうといった、甘い考えは捨ててください。
迷惑をかけますし、気持ちが大きくなるために、自分の限界を超えた金額を借りてしまいがちです。
また生活を切り詰めた上で借金をすることも避けましょう。
なぜなら、何か起きた時に返済金額を捻出するだけの余裕がないからです。
明日から給料が急激に上がるわけもなく、利息の金利が下がることもないのです。
返済期間が数年に及ぶなら、正確なスケジュールを組み立ててからでないと、自力で返済することも厳しくなります。
まずは現時点でいくらお金が必要なのか、借りたお金を何年で返済するつもりなのかを一番最初に明確にしておくべきです。
会社勤めの人はボーナスが支給されますが、不況の煽りを受けてボーナスが下がるかもしれませんので、例年の相場をそのまま適用してはいけません。
金融機関や貸金業者を利用する時には、最悪の状況も想定しておきましょう。
他にも時間があれば、節約生活や副業を始めると、返済に回せるお金が生まれやすく楽になります。