借金を抱えている家族と経済的に絶縁することはできるのか

お金を借りる人の中には負債を抱える事に対して抵抗感が少なく、借金癖とも言うべき病を抱えている事もあるのですが、借金を抱えている家族がいた場合は経済的に絶縁することはできるのでしょうか。

家族と距離を置く方法は？

まず借金を抱えている家族は、金融会社や知人などから借りれなくなるとこちらにお願いしてくる可能性が高く、経済的に絶縁するにあたりまずは物理的に距離を置く事から初めましょう。

相手もこちらも双方共に実家に住んでいれば距離を置くことが難しい場合もありますが、会話を避けて顔を合わせないようにし、不機嫌なオーラを常に身にまとうようにします。

連絡手段については携帯電話やスマートフォンの番号を変えて、その事も知らせずにできるだけ早期に家を出るよう準備をしましょう。

賃貸物件を借りる際には生活圏が重ならない地域を選び、保証人として親などの名前を記載しなければならないこともありますが、引越し先の住所をできるだけ見せないよう工夫します。

当然ながら不動産屋関係の書類は一切残さずこちらで引き上げ、住所については引越しが落ち着いたら色々まとめて教えるなどと言葉を濁しておきます。

経済的に絶縁する方法は？

借金を抱えている家族から距離を置く下準備が完了したら、すでにこちらは電話番号も変えて連絡が取れない上に住所も知らせていませんので、必然的に経済面で断絶された状態になり平穏な生活を送る事ができます。

ただこうした平穏がいつまでも保たれる訳ではなく、こちらの情報については何らかの形で漏れる可能性が高く、徹底的に対処しておく必要があります。

まず友人知人関係には特に注意が必要で、変更した電話番号を教える人を絞り、事情を話して口止めするなど情報統制を徹底して、引越し先についてもできるだけ知らせない方が良いでしょう。

勤め先に対しても事情を話しておき、身内から問い合わせがあった場合でもはぐらかしてもらえるよう準備しておきます。

続いて役所で転居手続きをした場合についてですが、身内が調べた場合にはすぐに転居先が判明しますので、同じ市区内への転居であれば住民票を移さないのも一つの手です。

転居に伴う手続きは義務になるのですが、相手がしつこかったり身の危険を感じる場合は仕方がなく、役所で手続きをしない一方で最寄の郵便局で転居・転送サービスを申し込めば、旧住所あての郵便を新住所に転送してくれます。

ただこのサービスは1年間のみ有効ですので、また1年後に再びサービスを申し込むと良いでしょう。

法的に縁を切る事は出来るの？

ここまでご紹介したように、念入りにこちらの居所や連絡先を隠しておけばお金な扶助を求められる可能性は低く、安心して生活を営むことができます。

ただ万が一にもこちらの情報が漏れた場合には、電話や手紙が送られたり直接訪問してくる危険もあり、そうなるとさらに強硬な対応で望まなくてはなりません。

そうした時に思いつくのは、経済的な断絶だけでなく法的に関係を断つ事で、それができればスッパリと縁を切る事ができるのです。

では法的に認められる縁を切る方法などは存在するのでしょうか。

実は現行の法制度上では法的に縁を切る方法はありませんので、弁護士に相談してもこうした要望には答えることができません。

ただ法的な手続きにおいてはポイントがあり、親子関係については影響しませんが、既婚の方は新たに戸籍を作るため元の戸籍からすでに離れており、未婚の方であっても分籍届により戸籍を分ける事が可能です。

また将来的に役所から扶養して欲しいと連絡があっても断固拒否すれば良いでしょう。